テノール歌手の佐藤洋さんとのプロジェクト第2弾!
ロベルト・シューマン作曲の「 リーダークライス Op.39 」を収録しました。
この曲は1840年の作品です。
シューマンはこの年に結婚をするのですが、
ようやく愛するクララとの結婚を認められた喜びが溢れんばかりの情熱となり
同じ年にたくさんの美しい歌曲が生まれました。
このリーダークライス作品39は、ドイツの詩人アイヒェンドルフの詩にシューマンが作曲をしました。
詩にはドイツ人の大好きなテーマが盛り込まれています。
森、騎士、古城、ライン川、いにしえの魔法、魔女、月夜、狩、薔薇、深い孤独、恋人への愛、などなどが歌われます。
全部で12曲、約25分の歌曲集です。
この曲に取り組むと、
まるで古いドイツの物語を上から俯瞰しながら旅しているかのような、
(ネバーエンディングストーリーみたいな!)
不思議な気持ちになります。
そして私にとっては、桐朋在籍中に勉強していた、大切な曲でもあります。
今回また楽譜を引っ張りだして練習をしたのですが、
当時、ドイツ語がまだまだわからなかった頃、一語ずつ全部調べて翻訳していたことや、
言葉に合わせてピアノで音楽を作る楽しみにどんどんのめりこんでいったこと、
ドイツ語圏で勉強したいと強く思うようになった頃のことなど、
いろんなことを思い出しました。
今回取り組めて良かったです!
ありがとうございました😊
お時間ある時にご覧いただけますと嬉しいです。
私のお気に入りは
Mondnacht 月の夜。
月の美しい夜空が、大地にキスをするかのようだった…
と始まるなんともロマンチックな曲。
左手でミ、シ、ミ、シ、ミ と降りていく音型があるのですが
ドイツ語音名だと ミはe シはh、
e h e h e
なんと 「Ehe 結婚」というドイツ語が隠されているのです…!
言葉遊びが大好きだったシューマンらしい
音楽のプレゼントなのであります。
これだから、クラシックは楽しい…✨
それでは(^^)♪