8月ももうすぐ終わり。
皆様、いかがお過ごしでしょうか。
感染者数が増え続け、心配や不安といつも隣り合わせの日々ですが、どうぞ皆様、対策をしっかりしてお過ごしください。
8月から、麻布十番にありますアイラミュージックサロンさんでのレッスンがスタートしました。
ご縁に本当に感謝しています。
感染対策をしながら、楽しく明るいレッスンができたらと思います。
生徒の皆さま、どうぞよろしくお願いいたします。(^^)
さて、最近のことを少し。
この夏は読書の世界にどっぷり浸かっています。
春先に初めて行った近所の図書館でふと目に入ったシュテファン・ツヴァイクの短編集を手にとり
ぱらぱらと読み始めたら、さぁ大変!
「ツヴァイクはウィーン生まれの作家でなんだか難しそうな人」という勝手な印象で今まで読んだことがなかったのですが、
読み進めるうちに忘れていたウィーンでの記憶や感情が波打って押し寄せてきて、読書熱が復活。
その後、「人類の星の時間」を読み終え、今は「昨日の世界」を読んでいます。
ツヴァイクすごいです。そして深く考えさせられます。
人類とは、ヨーロッパとは、時代に生きることとは…etc....
コロナ禍で世界が変わってゆく中、
「ひとつの時代」を生きているのだと実感しています。
その中でどうやって生きていくのか、
これからどうなっていくのか…。
そしてツヴァイクと親交のあった、フランスの作家ロラン・ロマンの「ベートーヴェンの生涯」も最近ようやく読みました。
1903年に書かれた作品です。
当時のヨーロッパのことを考えながら、
どうしても行きたかった美術展
東京都庭園美術館でのルネ・ラリック ミックス展に行ってきました。
1900年代初頭に作られたラリックのアクセサリーは息を呑む美しさでした…!
アール・ヌーヴォー好きとして、胸が高鳴りました。
その後のガラス作品の、ギリシャ古典やロシアバレエからの影響などなど、時代の流行の最先端を反映する数々の作品を見て、ますます「時代の流れ」というものがいかに大きな影響力を持っているか、考えさせられました。
美術館内部も本当に素晴らしく、大好きな場所となりました。
次の展覧会も行こう〜!
ワクワクしたまま外へ出て、
そのまま歩いて1時間ほど。
その夜は
サントリーホールの「サマーフェスティバル」でアンサンブル・アンテルコンタンポランを聴いてきました。
フランスの現代音楽の最先端グループの演奏による、ラッヘンマン、ブーレーズ、アンドレ、リゲティ、ピンチャー。
無と有、生と死、動と静、などなど考えながら聴きました。
永野英樹さんの弾くリゲティのピアノ協奏曲を聴くことができ、本当に良かったです!
素晴らしいピアニズムでした。どうやったらあんな演奏ができるんだろう。
コロナ禍での演奏会での緊張と震えるような感動はきっと生涯忘れないでしょう。
そして昨日は、9/2の #わからないフェス のリハーサルへ。
府中芸術の森のウィーンホールにて、
ウィーン生まれの作曲家ハンス・イェリネクの不思議な作品と、武満徹のピアノ・ディスタンスをリハーサルしてきました。
ウィーンホールでウィーンで生まれた作品が弾けること。
そして武満徹のピアノ・ディスタンスはホールで響くと凄い…!自分で弾いていて驚きました…!
ぜひお聴きいただけますと嬉しいです。
後日、initium ; auditorium での動画配信もあるそうです。
そんな感じで、
好きなことをとことん自分のペースで深めている、今日この頃です。
いつまでも吸収したり感じたりする心を持っていたいなぁと思います。